最近の気になった数学の話題たち(2015年8月〜2015年10月)

By | 2015/11/09

 

 

タイトルのとおりです。

特に記事に対してコメントはしませんが、自分自身としても数学にまつわる情報にアンテナを張っておくためにもまとめておく、といった主旨でございます。

下記、一覧です。

それでは1つ1つコメントを添えていきます。

 

①女子高生チームが初優勝、「数学甲子園2015」本選 〜dot.〜

http://resemom.jp/article/2015/09/28/27064.html

 日本数学検定協会が主催する「数学甲子園2015(第8回全国数学選手権大会)」の本選が9月20日開催され、神戸女学院高等学部「Primeチーム」が全415チームの頂点に立った。女子のみで構成されたチームが決勝に進出し、優勝したのは今回が初めてとなる。

今年で8回目の開催となる数学甲子園、今年に関しては縁あって決勝戦は見学させて頂きました。ニュース記事にもあるように、ただ解くだけでなく“チームで”戦い、また、“問題を作ってプレゼンする”という出題形式の対戦形式になっているのがこの数学甲子園の特徴。制限時間内にチームで取り組む姿は、非常にアツく、感動するものがありました。初の女子のみチーム優勝という歴史的瞬間に立ち会えたのも嬉しい限りです。

 

 


②ワニが川を渡る数学の問題が難し過ぎるとイギリスで話題に

http://www.gizmodo.jp/2015/10/post_18525.html

スコットランドの15歳~16歳を中心とする学生に与えられた数学の問題群が難し過ぎると話題に少しなっていました。ですが、実はこの問題、ちゃんと本文の内容を理解して、与えられている式を理解しようとおもえば、15歳~16歳でも全然解ける問題になっています。

問題:

一匹のワニが、川の向こう岸でワニよりも上流に20メートル進んだ地点にいるシマウマを狙っています。ワニが川の中を進む速度と陸の上を進む速度は異なります。

ワニがまず川の向こう岸にあるP地点まで泳いでから、向こう岸の陸地をシマウマまで移動すると、一番短い時間でシマウマにたどり着くとします。川の向こう岸の、ワニと平行な地点からP地点までの距離をxメートルとします。(図を参照)

全移動にかかる時間(1/10秒単位)をTとすると、Tは次の式で表されます。

ちょっとだけ考えて難しいと判断してしまうのはなるべくやめて頂きたいと思ったので、あえて今回ネガティブな理由で取り上げさせて頂きました。

 

 


③新選択科目に「数理探求」 数学と理科を融合、未来の研究者育成

http://www.sankei.com/life/news/150805/lif1508050034-n1.html

最後に今年8月初旬のニュースを。

文部科学省が5日に公表した中央教育審議会による次期学習指導要領の答申素案では、高校の授業に、数学と理科を統合した「数理探求」を選択科目として新設する案が盛り込まれた。

数学、理科と分けずに、数理横断で学ぶことができる科目となっており、より学習する事の意義が実感できる科目を目指すようです。

「スーパー・サイエンス・ハイスクール(SSH)」での授業内容をモデルに、高度な思考力を培う試み

ともあるように、既にいくつかの学校で成功事例としてされるモデルを横展開するという、よい取り組みだと思ったので取り上げました。
この選択科目をぜひとも多くの人が受けてもらえるよう、ただの科目導入以外の施策が連動して行われるといいですね。
 

 

以上3つ、取り上げさせて頂きました。


 

書いている人のプロフィール

数学のお兄さん

横山明日希(@asunokibou) 数学のお兄さん。理系、恋愛、WEBの3本柱でイベント開催やコラム執筆など。キーワードは「日常に科学を、人生にワクワクを」「世の中のミスマッチをなくす」「掛け合わせればナンバーワンになる」 詳細プロフィールはこちら