大人のための科学エンタメイベント「サイコラボ」って何?サイコラボvol.3レポート

By | 2017/06/13

文章:綾依(@aixcheck)
5月27日土曜日、阿佐ヶ谷ロフトAにて『サイエンスコラボレーションカフェvol.3』を開催しました。今回で3度目の開催となるサイエンスコラボレーションカフェ、通称『サイコラボ』。大人が楽しむ科学エンタメイベントとして開催してきましたが、ここでもう一度その名前についておさらい。『サイコラボ』には、
・科学コミュニケーション同士のコラボレーション
・科学と他分野のコラボレーション
・サイエンスカフェ
・サイコなカフェ
という意味を込めています。

さて、サイコラボvol.3はどのようなイベントだったのでしょうか。
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司会はもちろん、主催者である数学のお兄さんこと横山明日希さん。最近は数学お笑い芸人や小学生に算数を教える先生としての活動もあるようです。まさにコラボレーション。
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そしてもう1人、サイコラボ初登場・現役東京工業大学大学院生の中山美織さん。理系学生のためのキャリア情報誌『理系ナビ』の表紙を飾るなど、モデルとしても活躍しています。scl03

ゲストによる歌のパフォーマンス

最初のゲストは南友里さん。サイコラボではおなじみ、第一回から連続でゲスト出演してくれちえるリケジョシンガーソングライターです。サイコラボのテーマソング「サイコラボ~君と僕とのサイエンスコラボレーション~」と、「宇宙エレベーター」という歌を披露してくださいました。
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友里さん、喋り方は可愛らしいのに、歌声はしっかり通っていて可愛い&かっこいい方です。
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友里さんのブログ「たまごのゆめ にわとりへのみち」はこちら。
http://profile.ameba.jp/m-popo-yuri/
こちらから歌のダウンロードもできます。
http://minamiyuri.theshop.jp/items/3438593

2人目のゲストはReinaさん。
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衝撃的な登場の仕方(なんと表現したらいいのか…)に驚きながらも、最後はみんなすっかりファンになっていました。
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みんなで光る試験管を持って歌います!
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Reinaさんは、シンガーソングライターやモデルとして活躍しながら、東京大学大学院博士課程にてDNA修復の研究をしている方。「科学と芸術は人類を救う」をテーマに科学と音楽を繋ぐ活動をしています。

Reinaさんのブログはこちら。
http://ameblo.jp/reidol3b/

3人目のゲストはタカタ先生。現役の高校の数学教員で、お笑い芸人でもあります。
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数学ネタと数学ソングを披露していただきました。学校であった出来事を歌詞にした『先生のシューズ』、炎色反応の歌、メネラウスとチェバの定理の歌などを歌ってくれました…頂点分点頂点分点〜♪
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タカタ先生の活躍はYouTubeでも観られます。他多数イベントにも出演しているので要チェックです!
https://www.youtube.com/user/takatasensei

それにしても、3人とも同じ理系のシンガーソングライター(?)なのに、全然キャラクターが違うのですね…。

新コーナー「数学のお兄さんも驚く初耳学!」

次は新コーナー、ゲストによるクイズ大会です。その名も「数学のお兄さんも驚く初耳学!」
…が、数学のお兄さんは司会なので答えをすべて知っているそうです。
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最初の出題者はReinaさん。
「現在我々がPCR法で使用する高温に耐えられるDNA合成酵素はどのようにして開発されたのでしょうか?」
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第2問
「この中で実在する遺伝子名は?
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nou-darake(脳だらけ)
Pikachurin(ピカチュリン)
satori(悟り)」
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正解は、なんと全部…!

次は友里さん。
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む、むずかしい……しかし!
参加者の方から素晴らしい回答が続々…!これがサイエンスコラボレーションカフェ…!
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炎色反応による実験クイズも。サイエンスあそびテーター小幡哲士さんです。
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正解は銅とホウ素でした!ホウ素の炎色反応って見たことありますか?

司会の中山美織さんからも出題がありました。
「周期表(1〜110番)の元素記号で一度も使われていないアルファベットは?(2つ)」
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急にクイズ番組っぽさが出てきましたね!正解は“J”と“Q”です!「ジャポニウム」という名称が決まれば、“J”が使われるかもしれませんね。

最後はタカタ先生からの出題。
「対数を発見したネイピアは、対数の底を0.9999999として計算をしていました。どうしてこのような数字にしたのか…?0.9999999の逆数を10000000乗すると…?どうなるでしょうか。
①√2 ②e ③π」
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実際に電卓で計算してみます。正解は…eになりました!ネイピア数はここからきていたのですね!
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熱量の高いライトニングトーク

参加者に自分の好きな科学について語ってもらうライトニングトークのコーナーです。

まずは、自らをレーザーマニアという小幡哲士さん。再び登場です。
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前回のサイコラボでもレーザーを見せてくれましたが、今回はなんと扇風機を持参。会場から歓声が。
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続いて、白石さん。
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科学的に解明されていないことは、宇宙の彼方や「超」がつくような特異なものにしかないと思っていませんか?身近なところにも未解決な問題はたくさんあるし、さらにその中には最近進展したものもあるとか。科学を身近に感じられるお話でした。

3人目は大仏さん。女装での登場、そしてトークタイトルは「コスプレ駆動科学」。サイコラボらしいテーマです。
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当日の資料はこちらから見られます。
https://drive.google.com/file/d/0B7gt_KtSbrp0R1RFR2VrYXdPRzA/view

さらにはライトニングトークのタイミングで、参加者参加型で理科の実験でよくあるアレもやりました!
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電気がどれくらいの速さで伝わるかを確かめるための実験です。
大人になってからやるのは初めて!ビリビリというより、「ドンッ!」と衝撃が走る感じでした…!

最後は鰺坂もっちょさんによる自己紹介。
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twitterで度々おバズりになっているもっちょさん。ご存知の方も多いと思いますが、「面積の人」「アンパンマンの人」「エンブレムの人」などと呼ばれるようで。
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最後は「もう好きに呼んでくれ」とのことでした。

そんなもっちょさんのブログ「アジマティクス」はこちらから。
http://motcho.hateblo.jp/

最後は即興音楽で

そしてイベントは、ゲスト3人の歌で終わりです。参加者の方からお題をいただき、それを歌詞にして3人で歌います。
お題は
「レモン電池」 「酸化還元」 「矛盾」
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タカタ先生はギターを、Reinaさんはバイオリンを持って、友里さんと3人で歌います。即興とは思えないクオリティの歌ができました…!この日限りの音楽です。

まとめ

科学と科学のコラボ、科学と他分野のコラボ、参加者同士でのコラボ、様々なコラボレーションが生まれたイベントになったのではないでしょうか。科学は誰もが楽しめるものであり、他の人と一緒に楽しむことでさらに可能性が広がるのではないかと考えています。

vol.4の開催も予定していますので、続報をお待ちください!これからも、科学のワクワクをお届けしていきます!乞うご期待!

書いている人のプロフィール

数学のお兄さん

横山明日希(@asunokibou) 数学のお兄さん。理系、恋愛、WEBの3本柱でイベント開催やコラム執筆など。キーワードは「日常に科学を、人生にワクワクを」「世の中のミスマッチをなくす」「掛け合わせればナンバーワンになる」 詳細プロフィールはこちら