「9を3つずつ使って1から10の数字を作るには?」
9を必ず3つ使って、1から9までの数字を作るというクイズをつくったので考えてみてください。
ルールとしては
・9は必ず3回使用する(9÷9=1だけど、これだけで1を作るのはNG)
・四則演算、カッコの使用はOK
・分数の使用はOK(記事内では、2分の3を3/2というように表記します)
・累乗の使用はOK(記事内では、2の2乗を2^2というように表記します)
・根号「√」の使用はOK。(根号は2乗根とも言うが、この場合は2という数字を使っているという認識ではないとします)
・階乗「!」の使用はOK。
・分数、累乗、根号、階乗の使用はそれぞれの数字において1回ずつのみ使用可能
とします。さて、時間がある方は考えてみてください。
難易度の高さとしては、
5=7>3=4=6>1>2=8=9=10
という順になります。
時間がないという方は、このままお読みになってください。
・1を作る
ルールにも記載しましたが、9÷9だけではNGです。
ですが、それによって作られた1を、9乗すれば、9を3回使ったことになるかつ、1を作れます!
答え:(9/9)^9=1
・2を作る
これは簡単。18を9で割れば2になることに気づけば、
答え:(9+9)/9=2
となります。
別解としては
答え:√9ー9/9=2
というのもあります。
・3を作る
9の2乗根は3です。
残りの2つの9を引き算して消してしまえばOKです。
答え:√9+9ー9=3
・4を作る
9の2乗根で3が作られるので、
あとはその3に1を足せば4になります。
答え:√9+9/9=4
・5を作る
難易度がもっとも高いです。
なので、ここまでをいったん振り返ってみましょう。
1から4までの数字を作るときにどんな計算をしてたかを振り返ります。
答えとして求めた1から4までの数字以外に、
9/9=1、√9=3
などが計算途中に入っていました。
そして、まだ使ってないルールがありますので、そこを見ていきます。
見てみると、階乗はまだ使われていませんので、それを使ってみましょう。
ちなみに1!=1、2!=2、3!=6、4!=24、5!=120、…となっています。
ここ注目すべきは3の階乗。
3の階乗から1引けば5になります。
そして、3という数字を作るには9が1つ(√9=3)、1という数字を作るには9が2つ(9/9=1)ということは、うまくこれらを組み合わせることで作れます!
答え:(√9!)ー9/9=3!ー1=6ー1=5
・6を作る
いくつかの導出手段があるので、2つほど紹介します。
この文章の流れでいうならば9を1つ使えば6を作れることが先ほどの5のときの振り返りで分かりました(√9!=6)ので、あとは残り2つの9を打ち消し合わせば6となります。
答え:√9!+9ー9=6
もしくはこのような方法も。こちらの方がスタンダードです。
答え:9ー9/√9=6
・7を作る
5を作ることができたら、7もつくれます。
5のやり方をして6をつくり、単純に1引いたところを代わりに1足せばいいのです。
答え:√9!+1=7
・8を作る
8は9から1引けばいいので、
答え:9ー9/9=8
です。
・9を作る
いくつかやり方がありますね。9に9足して9引く方法もあれば、9に1をかけ算(もしくは割り算)すればいいので
答え=9+9ー9=9
答え=9×(9/9)=9
などです。
・10を作る
最後です。8がわかれば10もわかります。
1引く代わりに1足します。
答え:9+9/9=10
以上です。ちょっとした頭の体操として、クイズで出してみるのも面白いかもしれませんね。
書いている人のプロフィール

横山明日希(@asunokibou) 数学のお兄さん。理系、恋愛、WEBの3本柱でイベント開催やコラム執筆など。キーワードは「日常に科学を、人生にワクワクを」「世の中のミスマッチをなくす」「掛け合わせればナンバーワンになる」 詳細プロフィールはこちら