研究生活で学んだ社会で役に立つ3つの事

By | 2016/02/20

 

こんばんは。
数学のお兄さんです。

卒論や試験が終わりほっとしている人と今まさに追い込み中の人が混在するこの時期ですが、
理系のみなさまにはほぼ100%おなじみの「研究生活」を切り口に、働く事と絡めて今回は書かせて頂きたいと思います。

僕の学生時代の研究生活の話を交えつつ、
「研究生活で学んだ社会で役に立つ3つの事」をお伝え出来ればと思います。
それでは、どうぞ。

−−−−−

とにかく思考する力。特に、問題解決思考など

「問題解決思考」とはざっくりと言うと、自分で問題に気づき、その解決策も見つけられる力の事です。

−思い返せば研究室生活のはじまり。
大学3年の夏休み、配属先の研究室が決まって1週間、教授から1冊の本を渡されました。
その時に教授から一言
「はい、これ夏休み中に4章まで読んでおいてね」
と。
実際に読み始めてみると、なんともまったく分からない。
同じ研究室に所属された友人にも相談してみると
「この本計算とか所々で証明とか飛ばされてるらしいよ。
だから単純に読むだけじゃなくて疑いながら読まないと誤解するって」

「?」

はい、こんな感じで僕の研究生活は始まったのです。
皆さんも経験としてあると思いますが、
研究において「何が正しくて何が正しくないか」をちゃんと理解しながら物事を見極める必要があると思います。

これは働く上でも一緒で、
「私達のサービスは正しいか(正しくユーザーに届けられているか)」
「今の組織体制は正しいか」
などなどを考え、もし正しくない場合はどうすれば解決できるかを考える必要があります。
そういうわけで、「問題解決能力」が必要になってくるのです。

 

結果、成果に向けて自発的に向き合い続ける力

「結果が大事」「いや、過程も大事」などなど言われていますが、
やはり結果があってこその過程だと思うのです。

−修士時代にさかのぼります。
僕の所属していた研究室の特徴は、
・コアタイムがない
・本とPCがあれば研究が出来る
・一人一人テーマが異なるためチームで何かするというのはない
というのが挙げられます。
極論、コアタイムがないため週に1回の進捗共有のゼミにさえ出席すれば問題ないという研究室でした。
(もしかしたら今は変わったかもしれませんが)

放置され、1週間ごとの進捗共有で一定の成果(進展)がないと、
教授ははじめ厳しく言うものの次第にその進捗がない学生に手をかける事がなくなり、
その学生は離脱していきます(お遊戯のような論文の仕上がりになります)

さすがにこのような特徴の研究室は少ない方だと思いますが、
基本自分自身で研究計画を立て、論文完成までのスケジュールを逆算し、
時に突発的に体調不良や教授から課題が追加されるなどで進捗ペースが遅くなったら遅くまで残り遅れを取り戻す。

これらは仕事でもほぼ一緒の事が言えます。
(大企業の生産ラインに乗っからない限りは)仕事は管理されるものではなく、自分で進めるものです。
創意工夫をするのは当たり前で、求められるのは成果を出す事です。

 

数字や計算に強い、もしくは強くあろうとする姿勢

最後にこちら。ここは身に付く力でもあり、そして今ない人も是非身に付けて欲しいという力。

−ある日、教授から
「んー、なんかこの結果おかしい気がするんだよね…」
と、言われました。提出した分析データを見てすぐにこの一言。

実際に算出し直してみると、確かに出した結果は違った結果でした。
「あの方の数字に対する感覚はなんなんだ…」

数学科でなくても何かしらの分析結果をまとめるにあたり、
数字、数学的手法は必ず使うと思います。

ぜひ、この時に身につけられる数字に対しての勘と技は無くさないようにして下さい。
過去、別のコラムで下記のような事を書いた事があります。

「四則演算が出来れば、生活に困らないと思います。アルバイトをはじめたとき、掛け算が出来れば時給を計算できます。お金をかせぐ事はできそうです。」
「正社員になり、目標を課されたとき、目標からの逆算と達成までの要素分解が出来なければいけなくなります。」
「マネージャーになったとき、部下の工数を意識し、最適化問題の思考が必要になってきます。」
「部長になったとき、リスク分散を考えるために線形代数に近い発想が必要になります。」
「経営者になったとき、確率論や微分積分的発想を活用し未来予測を立てる発想が必要になります。」

働き始めて今すぐに複雑な計算を求められる事は少ないと思います。
ですが、上にいけばいくほど、数字に対するスキルやセンスは求められる事が増えてきます。

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さて、勢いで書き切りましたが、いかがでしたでしょうか。
研究生活の大切さが少しだけでも伝われば幸いです。

今回は少し真面目な話を書かせて頂きましたが、個人的には仕事に役立つ役立たないうんぬんではなく、科学は色んな事に活かせたり掛け合わせたりする事ができて、それをする事で世界が少し広がるものだと思っています。

ちなみに、
「社会に出て分かった研究生活を経験して身けられない3つの事」
も書けたらと思いますが、それを書くにはここの余白が少なすぎるという事でまたいつの日か。

書いている人のプロフィール

数学のお兄さん

横山明日希(@asunokibou) 数学のお兄さん。理系、恋愛、WEBの3本柱でイベント開催やコラム執筆など。キーワードは「日常に科学を、人生にワクワクを」「世の中のミスマッチをなくす」「掛け合わせればナンバーワンになる」 詳細プロフィールはこちら