センター1Aにも出題された「データの分析」という分野が高校数学に定着する事を願う

By | 2016/01/17

 

今年のセンター試験の数学1Aで、昨年に引き続き「データの分析」が出題され今年も話題になっております。

昨年のセンター試験のデータの分析よりも若干応用要素が強まっており、難化したと感じる人が多い模様です。

ちなみに昨年のセンター試験については下記から見る事が可能です。
http://kaisoku.kawai-juku.ac.jp/nyushi/center/15/index2.html

CY5FIYYUQAACZZs

CY5FIYaUEAED_gq CY5FIYTUMAI4i0z
https://twitter.com/より引用

問題を見て頂いたら分かる通り、計算は無く、多くの人がイメージする数学の問題とは異なるのではないでしょうか。

前述の通り、こちらの問題は「データの分析」という単元で、

(4) データの分析
統計の基本的な考えを理解するとともに,それを用いてデータを整理・分析し傾向を把握
できるようにする。
ア データの散らばり
四分位偏差,分散及び標準偏差などの意味について理解し,それらを用いてデータの傾
向を把握し,説明すること。
イ データの相関
散布図や相関係数の意味を理解し,それらを用いて二つのデータの相関を把握し説明す
ること。

http://www.mext.go.jp/より引用

と、学習指導要領にも記載されております。
正答率はいったん置いておいて、れっきとした単元として存在し、「計算」ではなくデータの「把握」や「説明」を求められる単元となっております。

数学は計算や空間把握だけでなく、ある事象を演繹的もしくは帰納的に論拠立てて体系化していくという事が重要である学問であり、この問題はどちらかといえば事象を論拠立てるという試行に当てはまると考えられます。

センター試験という毎年50万人を超える人が受ける試験でこのような問題が出たという事が、今後数学に対して認識が変わっていく一つのきっかけになったら個人的に面白いのではと思っております。

 

書いている人のプロフィール

数学のお兄さん

横山明日希(@asunokibou) 数学のお兄さん。理系、恋愛、WEBの3本柱でイベント開催やコラム執筆など。キーワードは「日常に科学を、人生にワクワクを」「世の中のミスマッチをなくす」「掛け合わせればナンバーワンになる」 詳細プロフィールはこちら